石倉岳テント泊

投稿日: 2015年1月2日 17:18

スタイル: 雪山登山

提出者: osanai

出発日: 2014年12月27日

帰着日: 2014年12月28日

同行者: O女史、K男

【山行時間】
<27日> 09:25酸ヶ湯駐車場-09:40八甲田ホテル前ゲート-10:30水道敷-11:40石倉岳テント場13:00-14:00傘松峠-14:30テント場 20:00就寝
<28日> 06:00起床 08:50テント場-(大岳環状No.17経由)-10:20酸ヶ湯駐車場

【山行記録】
毎年、シーズン初めは、冬山テント泊装備の点検を兼ねて、睡蓮沼などの身近な場所にテント泊をしているが、今冬の青森市の積雪は12月27日、まだ12月だというのに平年の4倍ほどの90㎝。25日、26日とも30㎝近い降雪があり、超ラッセル覚悟の睡蓮沼。

12月27日(土)、9時に酸ヶ湯駐車場出発の予定であったが、K男さんは家の除雪のために遅れるとの連絡。O女史さんと2人で駐車場からスキーを履いて八甲田ホテル前のゲートに向かう。先に、Komadoriさんが単独で大岳環状に向かうと駐車場を出発したが、道路に出てみると、komadoriさんは、夏道登山道入り口で、1mはあろうかという雪の壁をよじ登っているところ。

今冬、ホテル前のゲートは閉まっていないとの情報があったが、ゲート前についてみるとゲートは開いたまま。いつもは苦労するゲート越えもあっさり斜面を登り切り、国道の雪上に立つが、スキーを履いても膝丈のラッセル。

出発時には青空も見えて、天気も穏やかであったため、ジャケットを脱ぎ、フリース1枚でラッセルを続けたが、30分ほどすると雪も風も強くなり、再度ジャケットをはおる。水道敷着10:30、ここまで1時間。このペースで歩ければ、14時頃までには睡蓮沼に着けそうであるが、着いた頃にはクタクタであろうし、後を追うK男さんはスノーシュで、より難儀するおそれもある。石倉岳手前のカーブでちょうど西風を避けてテントを設営できそうなので、本日のテント設営場所は石倉岳とする。

石倉岳手前の国道は大きく北側にカーブしており、トドマツの中に入ると、ちょうど北風や西風を避けることができる。この石倉岳の岩山が正面に見える場所をテント設営場所とし、スキーで踏み固めた後、ワカンを履いて踏み固めるが、ワカンを履いても膝上まで抜かる始末。テント設営に1時間強を要した。

テント設営中、こんにちわ、ラッセルありがとうございます、の声。スノーシュの単独行者。一休みしませんかとの問いかけにも、前に進むとのこと。10分もすると引き返してきて、この先はとんでもなく深く、腰まで埋まったとのこと。この先が深いのではなく、ここまで我々のラッセル跡を踏んできたので楽ができたのだということが理解できないらしい。青森市に在住の単身赴任者とのこと。

テント設営完了と同時にK男さんが到着。ソリに荷を載せて歩き始めたものの、深雪でとても歩けず、早々にソリは国道脇に置いて歩いてきたとのこと。先行するスノーシュの踏み跡もあり、ここまではあまり難儀しなかったものの、道中、携帯電話も通じず、どこまで歩けばいいのか不安に思ったらしい。テント設営場所を石倉岳にしたのは正解であった。

簡単な食事をした後、3人でサブザックを背負って傘松峠をめざす。1時間のラッセル後、傘松峠着。今回到達した最高標高地点である。思ったほど積雪はなかった。傘松峠の道路標識もストックが届かないほど、まだ高い。K男さんは冬にここに立つのは初めてとのこと。雪が降り積もれば、この看板にはストックが届くようになりますよ、との説明に感心しきり。

テント場に帰り、テントの吹き流し口の利用方法をK男さんに伝授し、3人でテント内の荷の整理。とりあえず足を伸べて疲れを癒す。ひと段落したところで、水づくり。大きなビニール袋に雪を入れてテントの中に持ち込み、MSRのガソリンストーブ、ウイスパーライトでプレヒート。いつもはメラメラ燃える燃料用アルコールが大きな炎とならないまま、プライミングカップのアルコールがなくなったので、プレヒート完了と思い込み、着火すると高さ50㎝ほどの赤い炎となる。危険なほどではないが、念のため炎の上をべニア板で押え、炎が安定するのを20秒ほど待ったところ、いつもの青白い炎となる。テント内での火の使用には細心の注意が必要だ。思い込み厳禁、と肝に銘じる。

1時間ほどで約4Lの水をプラテパスの水筒2本に詰め込み、水づくり完了。ようやくお湯を沸かしてお茶の時間。お茶を終えて、鍋料理の準備をして、夕食開始。山談義に花が咲く。K男さんは、ザックの中の段ボール箱からポテトチップスの袋を取り出し、箸でつまんでいる。登山のおやつとしてはいかがなものでしょうか?K男さんいわく、冬山テント泊は快適ですね、もう一晩泊まっていってもいいほどです、とのこと。

ウイスパーライトはカタログによれば、600mLで136分の燃焼時間となっており、火力がほとんど調節できない。今回の燃料ボトルは900mL、ギリギリまで火力を弱くして5時間程度は持つかと思っていたが、7時半で燃料切れ、270分の運転であった。火力を弱くしても、テント内で着込んだ防寒着を脱ぐほど暑く、冬山テント泊でのガソリンストーブは、燃焼音はうるさいものの、火力調整が自由自在のMSRのドラゴンフライが最適かな。

燃料切れを契機に就寝の準備。荷物を整理してマットとシュラフを広げ、3人で川の字になり就寝。風が強く、テントが揺れる。夜中にテントの見回りのため起きると、積雪はほとんどなく、除雪は不要。風は強いものの、夜空は満天の星空で、空にはこんなに沢山の星があるのかと、寒さも忘れて、しばらく見惚れる。

12月28日(日)、6時に起床して、シュラフとマットをたたみ、ガスストーブに着火。朝食の準備。お湯を沸かして、再度鍋料理。プラテパスの水筒の水がシャーベット状に凍っており、朝食後、ギリギリで行動用のサーモスのお湯を確保する。

テントを撤収して帰路につく。この大雪では周辺の散策もままならない。往路を辿って帰路につくと、往路のラッセル跡がかろうじて残っており、特に難儀することなく、地獄沼手前まで辿り着いた。時間も早いし、体力も余っているので、地獄沼の東を回って、大岳環状指導標No.17に抜け、大岳環状を通って酸ヶ湯に帰ることにする。

地獄沼の東の小高い丘に出ると携帯電話が通話可能となり、昨日、仙人岱小屋を目指したグループと連絡が取れた。昨日は仙人岱小屋を目指したものの深雪に途中敗退し、酸ヶ湯温泉に宿泊してぬくぬくと宴会を行ったとのこと。我々の山行を棚に上げて、なんともだらしのない山行なこと、と悪態をついて電話を切る。

大岳環状No.17からは、あちこちにトレースがついており、昨日から今日にかけて、深雪に右往左往したことがわかる。大岳環状に近いトレースを辿り、無事、酸ヶ湯に到着。冬山テント泊装備及びラッセル力の点検を兼ねた、今冬第1回目のテント泊を終了した。

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