剱岳 源次郎尾根Ⅰ峰上部岩壁 成城大ルート

投稿日: 2018年8月23日 23:45

スタイル: ,クライミング

提出者: morikazu

出発日: 2018年8月11日

帰着日: 2018年8月15日

同行者: K

昨年、初めて剱岳のバリエーションルートに登り、剱の魅力にはまってしまい、今年もまた剱に行くことにした。

 

【8.11】雨のち晴れ
立山駅9:40 - 室堂11:45 - 剱沢泊15:20

 

深夜から降っていた雨は、立山駅に着いても止んではくれなかった。車で2時間ほど仮眠を取りながら雨が止むのを待ったが、その気配がないのでカッパを着て駅へ向かう。
ケーブルカー、バスを乗り継ぎ、室堂に着くと、なんと晴れているではないか。。。雨雲の上に来たということか。山の天気って行ってみないとわからないものだなあと思いながら、剱沢へ向かう。
剱沢はテントの張り場を見つけるのに苦労するほど、激混みだった。 この日は山の日ということで、夕方に剱沢キャンプ場から 「山の日、おめでとうございます。明日は午後から雨が降る予報ですので、気をつけて登山を楽しんでください。」との放送があった。

 

【8.12】曇り
剱沢4:30 - 平蔵谷出合5:30 -長次郎谷出合5:50 - 熊の岩7:30 - Ⅵ峰取付8:05
八ツ峰Aフェイス 魚津高ルート8:55~10:10  - 取付発11:30- 剱沢15:15

 

どんよりとした雲が剱を覆っていた。今日は午後から雨予報なので、本命を取りやめ、八ツ峰まで遊びに行く。昨年はフル装備だったが、今日は軽荷なのでラクだった。
源次郎尾根 成城ルートを眺め、確認しながら剱沢を下りる。
熊の岩には12張りテント有り。Cフェース剣稜会ルートは激混みで渋滞が起きていた。すごい人だった。天気が思わしくないので、チンネには行かずⅥ峰で遊んで過ごすことにしたのだろう。みんな考えることは一緒だな。
私達はAフェース。3人組のパーティ1が取り付いていた。
つるべで登る。

 

◆1ピッチ目 40mⅣ  K
見た目より辛かった。ハング下の凹角が難しかった。相棒、よくリードしたと思った。
◆2ピッチ目 40mⅢ  H
カンテから易しめのクラック
◆3ピッチ目 40mⅡ  K

 

3ピッチなのですぐ登り終えた。下降は、八ツ峰縦走の巻き道で。

取付に戻ってきたら、後ろの大学生パーティがまだ1ピッチ目を登っていて手こずっていて、他3パーティが順番待ちしていた。浮き石が多かったので、情報を伝え後にする。
が、自分が下山しているときに、「ラク!」の声がして落石が向かってきた。目の前に来るまで岩を見て逃げたが、バウンドして運悪く小指に当たってしまう。。。あれだけ「浮き石多いから気をつけて。」と言ったのに。。。自分が鈍くさいからいつも当たってしまうのか。。。とにかく、大けがにならなくてほっとした。
たった3ピッチのために、往復6時間もアプローチで歩くなんて。。。と思ったが、天気が悪いのでしょうがない。でも、結局、この日は雨は降らなかった。

 

【8.13】雷雨
深夜から雨が降り出し、1日雨だった。雷鳴とテントをたたきつける雨音を聞きながら、寝て過ごした。いい休養になった。明日は天気がよくなりますように。

 

【8.14】晴れのち曇り
剱沢4:23- 源次郎尾根取付5:15- 小さなコルからトラバースして中央バンドへ7:13 - 取付8:05 - 成城大ルート8:45~11:45 -休憩・シューズ履き替え12:20 - 縦走路へ合流 Ⅰ峰12:38 - Ⅱ峰13:45- 本峰15:08~15:35 - 剣山荘17:50~18:20 - 剱沢18:40

 

今日も剱にガスがかかりすっきりとした朝ではないが、アタックするチャンスは今日しかないので、源治郎尾根へ向かう。Ⅰ峰上部岩壁の成城大ルートを目で追う。あんな垂壁、登れるのだろうか。。。

 

尾根ルートで取り付く。いきなり急な灌木帯で苦しむ。思っていたより大変で、心の中で「馬鹿にしていてごめんなさい。」と源次郎尾根に謝る。前にいる大学生パーティ(源次郎尾根縦走)も手こずっていて女子が泣いていた。男子3人がしっかりしていたので「大丈夫だから。」と励まし、先を行く。灌木を両手で引きつけながら体を上げて藪こぎのところや、スリングであぶみを作り足場を高くして登ったり、ロープを出したところもあった。まだ出だしなのに、大丈夫か?と思う。
二つの尾根が合流したところに小さなコルがあり、そこから縦走路を離れ、中央バンドへトラバースしていく。またまたハイマツの藪こぎ。久しぶりの濃い藪で、取付へ辿りつけるのか不安になるが、中央バンドに出たらすっきりとしていて、取付もすぐわかった。

 

◆1ピッチ目 30mⅢ   H
カンテ左から草付の凹角
昨日の雨で、岩が濡れていて滑った。灌木にランナーを取れる。

◆2ピッチ目 20mⅢ+  K
カンテから右へ回りフェースを登り、ハイマツテラスへ
相棒、いきなり落石する。真下でビレーしていなくてよかった。Ⅲ+には思えないほど辛く感じた。カンテを回り込むところがいやらしく、相棒も苦労していた。このピッチをリードしなくてよかったと思った。

◆3ピッチ目 20mⅣ   H
カンテ左のすっきりした細かいフェースから凹角
2ピッチ目よりラクで、どうしてさっきはⅢ+だったの?と思いながら登る。快適で気持ちよく登れた。ハイマツテラスよりは狭いが、安定したテラスなのでビレーもしやすかった。

◆4ピッチ目 40mⅤ+  K
凹角からバンドを左トラバース、クラックを登り、再びハング下を左へ行き、クラックを登る
ここが核心。テラスから眺めると垂壁が空へとそそり立っている。トラバースとクラックを繰り返しながら、左上していく。相棒、順調にさくさく登って行く。たいしたもんだ。写真映えする風景なので、かっこよく撮ってあげる。
トラバースは、遠いが探せばホールドあり。自分は届かないのでA0していく。やっぱり身長高い相棒はとくだな。クラックは細くて短いが、ジャムを利かせていけば大丈夫だった。

◆5ピッチ目  40mⅤ   K
左から上がり、フェースから草付を右上
またホールド遠いのでA0でこなし、細かいカンテ右のフェースから灌木帯に入る。

もう核心は終わったと思い、相棒と握手し、シューズを履き替えて休憩を取る。

◆約100m Ⅱ~Ⅲ 草付の中、岩場を登る。
けっこう急でロープを出そうかどうか迷ったが、灌木が多かったので出さずに登った。

 

成城大ルートは、垂壁ですっきりと快適なルートで気持ちよかった。相棒、いいルート見つけてきたなと感心する。
Ⅱ峰から、本峰と八ツ峰をバックに写真を撮る。長次郎谷の雪渓はぐだぐだで、昨年より登るのが容易ではないことが見て取れた。
源次郎尾根Ⅰ峰から本峰までは、灌木はなく、快適な歩きだった。Ⅱ峰から30m懸垂1回あり。チングルマの綿毛が岩稜に色を添えていた。

 

本峰にはもう誰もいなくて貸しきり状態。ゆっくりと休憩を取る。
祠に手を合わせ、無事に目標達成できたことを感謝する。また、最近、知り合いや仲間が山で亡くなることが続いたので、静かに冥福を祈った。

 

剱沢まで下りる途中、疲れたのか相棒が失速。相棒のロープを持って足早に下山する。小雨が降ってきて急いで剣山荘へ駆け込む。ビールを飲み、乾いた喉を潤す。目標達成できて心地よく酔えた。源次郎Ⅰ峰を眺めながら、ゆっくりと剱沢へと戻る。
この日は、4日間でやっと星空が見れた。

 

【8.15】晴れ時々曇り
剱沢7:15- 室堂9:55 - 立山駅11:30

 

週間天気予報では、好天が続くはずだったのになんでこんなに雨雲なんだろうと思ったら、1日1個台風が発生していたことが下山してからわかった。天気に振り回されたが、目標達成できたのでよかった。
今度来るのは、いつだろうか。剱のことをもっと知りたいと思った。ますます剱に惹きつけられた自分だった。

 

??????????????????????????????? ??????????????????????????????? ??????????????????????????????? ??????????????????????????????? ??????????????????????????????? ??????????????????????????????? ??????????????????????????????? ???????????????????????????????

コメントを残す

コメントを残すにはログインしてください。

  • カテゴリー

  • アーカイブ