前穂4峰正面壁 松高ルート

投稿日: 2019年10月28日 17:04

スタイル: クライミング,無雪期

提出者: morikazu

出発日: 2019年10月12日

帰着日: 2019年10月14日

同行者: K , O

【10.12】雨     上高地15:00-徳沢16:30

台風19号が来ていてかなり悩んだが、先月後半の連休も悪天で中止になったため、とりあえずダメ元でも向かうことにする。

計画では錫杖だったが、天気予報から前穂4峰正面壁に変更することにした。

松本は思ったより雨風は強くなかった。沢渡に車を止め、数時間みんなで悩む。台風というわりには風も強くないし、雨も普通だ。

でも、これから強くなるのかもしれないし。。。

結果、せっかく来たので、上高地に入ることにする。台風のため、バスは最終時刻を繰り上げていた。最終バスには、自分たちだけ。それでも、自分にとっては1年数ヶ月ぶり、しかも紅葉の穂高なので、わくわくしていた。

上高地でも、雨はそれほど強いわけではなかったが、すれ違う人もまばらで、寂しい登山道を急ぎ足で徳澤まで向かった。

徳澤にはテントは1張もなかった。

テント泊の受付をしにいったら、「今日は台風のため、テント泊はできません。全力で止めるようにオーナーから言われている。」とバイトの女の子が困った顔で言う。徳澤園に泊まるか、上高地に戻るかどちらかだというのだ。

素泊まりで8000円という金額を聞いて、徳澤ロッジに向かう。徳澤園よりは1500円安かったが、痛い出費だ。

徳澤ロッジは数年前改装されたので、とても落ち着いた雰囲気できれいだった。泊まり客も数組いた。私達は素泊まりなので、雨に当たりながら軒下で自炊したが、お風呂にも入れて、乾燥室で靴やザックなど全て乾かすことができた。何よりも雰囲気がよく静かに時間が流れ、とても贅沢に感じた。

明朝の雨次第で、奥又につっこむかどうか決めることにし、就寝した。

 

【10.13】晴れ      徳沢6:00-奥又白池9:15~9:40-松高ルート取付11:20ー11:40開始ー14:30終了ー懸垂終了15:30ー奥又白池16:55

下界にいる友人から、「釜トンネルが通行止めになっている」とのメールがあり、帰れなくなる可能性もでてきた。関係機関に問い合わせたところ、土砂崩れではないが、点検のため通行止めにしていて何もなければ8時には解除するとのことだった。よかった。

雨は止んでいたので、奥又白池へ向かうことにする。太陽も顔を出し、風もそこそこあって、岩も乾きそうだった。

奥又白池も、テントは一張もなく、貸しきりだった。明神~前穂の稜線には少し雲がかかっているが、天気はすっかり回復し、すがすがしい秋晴れだった。来てよかったと思った。

今回は、コンディションも悪いし天気予報では明日はまた雨とのことなので、稜線へ抜けずに奥又白池をBCにピストンすることにした。軽荷なのでとても気がらくだ。

雪渓のないA,B沢のトラバースにはとても神経を使った。

松高ルートの取付は、北条新村ルートの手前にあり、教えてもらわなければ見逃していたかもしれない。

もちろん正面壁も貸しきり。なんて贅沢なんだ。

資料では、松高ルートは「4峰正面壁の弱点をついた好ルート」とある。自分は偶数ピッチをリードさせてもらうことになった。

1ピッチ目 40mⅡ 草月のルンゼ

2ピッチ目 40mⅢ バンドを右上

3ピッチ目 30mⅢ 草付きフェース

4ピッチ目 30mⅣ ハング帯の凹角を直上、広い松高テラスでビレイ

5ピッチ目 15mⅣ 垂壁~カンテを右へ

6ピッチ目 30mⅣ 草付き混じりのスラブを左上

 

4ピッチ目の核心、松高ハングは思いのほか短く、1手を見つけることができればムーブは解決できた。とにかく軽荷なので楽しい。5ピッチ目のスタートは少し大変だった。垂壁の細いクラックはハンドとフットジャムが利いたので、A0せずに行けた。

4,5,6ピッチは変化があって、とてもおもしろかった。3時間弱でトップアウトでき、0さんに褒められる。

混んでいると落石の危険があるので稜線に登り詰めるのがベターだが、貸しきりなので懸垂下降できた。

明るい内にテントに戻ってくることができ、暖かいので外で夕食を摂った。月もまん丸で明るかった。台風が来ているとは思えないほど、穏やかな一日だった。本当に来てよかった。

 

【10.14】雨     奥又白池6:00-徳澤7:40-上高地10:00

夜中は雨が降っていたが、テント撤収の時は止んでくれたのでよかった。下山し始めるとまた雨が降ってきて、一日雨だった。

上高地で携帯の電源を入れると、千曲川が氾濫し長野が大きな被害を受け、北陸新幹線や特急あずさが運休になっていることを知る。。。は~。明日仕事に行けないかな。。。と、覚悟しながら松本へ向かう。

駅に着くと、ものすごい人の列だった。北陸新幹線は、水没していない車両を使い運転回数を少なくして動いているとのことで安心するも、松本-長野間の篠ノ井線が止まっているとのこと。長距離バスで行こうとするも、最終が行った後だった。まだ13時なのに。。。

申し訳ないが、車で長野まで約1時間送ってもらう。本当にお世話になりっぱなしだ。

無事に長野駅に着き、全席自由の新幹線に乗り、無事に青森まで帰省することができた。

テレビで見ると、長野はすごいことになっていて、正面壁のあの穏やかな山行は夢だったのかなと思うほどだった。台風の中、山行をして無謀だったと反省するとともに、無事に行ってこれたことは奇跡だったと思う。穂高、ありがとう。

 

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